ぼくのよく行く飲食店に、1人印象的な店員さんがいます。
その方は、たどたどしいというか、不器用な感じです。
しかし、接客は常に丁寧で、声も大きくて、いつも頑張っているんです。
それが、ずっと変わらない。
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もしかしたら、「もっと早く動けよ」みたいなことを同僚から思われてるかもしれない。
それは、完全にぼくの想像なんですが、とにかく器用にサササーと仕事を捌いて行く感じではないんです。
だけど、頑張ってるなぁって見る度に思うんです。
健気なんです。
いや、それもぼくの想像です。
本人は、ただ仕事をしてるだけなのかもしれないし、向上心はないのかもしれない。
それは、分からないのですが…
ただ、日にちがいくら経過しようが、変わらず丁寧で大きな声で、
深々と「ありがとうございました」って頭を下げます。
これは凄いことだなって思うんです。
ぼくはカフェが好きでよく行くんですけど、新しくカフェができると何度か通います。
最初はどこも、とても丁寧なんです。
声は大きいですし、目は輝いている。
しかし、3ヶ月くらい経つと、慣れてくるんでしょうね、やはり色々変わってくるんです。
声が小さくなっていったり、私語が聞こえてきたり。
誰にでもミスはありますが、そのミスはなかったよね、という感じで。
そうして、最初にいたスタッフが辞め新しいスタッフが入り、
少しずつ少しずつ、最初の丁寧さみたいなものが失われていく。
ある意味、それが当たり前なのかもしれないですね。
何をやっていても、長い時間同じことをしていれば、こなれてくるし、初心は忘れていきがちです。
変にうまくなるんですよね。
ただ、その店員さんは変わらない。
絶対に変わらないんですよ。
絶対はないかもしれませんけど、あの方は変わらないんです。
今日初めて仕事をされるかのように、今日も仕事をしています。
見かけるたびに、すごいな、大事なことだなと気付かされます。
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